think

(2003/08/11)
「太平洋戦争の意味」

 「太平洋戦争」、右的な人は「大東亜戦争」と呼ぶ。
 歴史は後世からの批評に晒されるときに、必ず後世での価値観というフィルターによって評価される。後世の価値観のフィルターは、せっかくの教材の質を下げてしまうおそれがある。

 いつも思うのだが、太平洋戦争を戦った国というのは日本、アメリカとオーストラリアの他はヨーロッパの国である。なぜ、ヨーロッパの国(イギリス、オランダ等)とアジア太平洋地域で戦争をしていたのかというと、アジア太平洋地域がヨーロッパ諸国の植民地だったからだ。日本が大義名分として「植民地解放(大東亜共栄圏)」を掲げていたのもそのせいだ。見方を変えれば、太平洋戦争は最後の植民地戦争と見ることもできる。

 あまりマスコミは触れないが、「ムルデカ」の映画にあるように、インドネシアの独立のために戦った日本人がいることは事実であり、インドネシアは独立に際しての日本の軍事的支援を感謝している。

 とまあ、太平洋戦争賛美のような文章が続くが、別に事実は事実である。李朝朝鮮を保護国化し、その後併合したのも事実。ただ、朝鮮半島に関して日本がやったことは、単純な植民地とも違うように思うが。。。これは植民地の定義をキチンとしたうえで考える必要がある。

 幕末から明治維新にいたる、志士の政治エネルギーは、世界的な植民地主義への恐怖感が根本にあった。明治維新後、富国強兵にひた走り、日清・日露・第一次世界大戦・第二次世界大戦と戦争の道を走ったのだが、個々の戦争の善悪を論じるより、どのような背景でそこに至ったか考え、そして将来的に平和であるようにするために何をすべきかを前向きに考えるべきであろう。

 「愚者は経験から、賢者は歴史から学ぶ」

kiyohara.net>think>2003/08/11