think red red

(2003/12/23)
「選挙分析1(阿南市長選挙3
)」

 ふう。12月上旬にアップの予定が遅れてしまった。さて、気を取り直して。

 今回、岩浅氏が勝った理由として、いくつかの要因があったと思う。そのそれぞれを考えてみたい。以下の分析は私が体験したり話を聞いたりしたものに基づいています。なお、私は岩浅陣営にいたので、多少のバイアスがかかっているであろうことを、お断りしておきます。

 最初に選挙体制の違いについて。

 今回の市長選挙を臨むにあたり、それぞれの陣営は事情に応じた陣営(選挙体制)を組み、選挙を戦った。

 まず、岩浅陣営は、岩浅氏が自民党→新進党→自由党と移って来た経緯と、今回無所属で立候補したこともあり、極めてバラエティーに富んだ支援体制で選挙に臨んだ。それは応援演説に訪れた政治家にも表れていて、自民系の政治家から民主系の政治家まで幅広かった。

 岩浅支持
 ◇県議時代から応援してきた人達
 ある意味岩浅嘉門氏の代から応援している人達といえるかもしれない。また、地元富岡の支援者もこれに含まれるだろう。
 ◇市議会議員
 当初は野村栄氏一人だった。後に島尾重機氏、林孝一氏などが増えていった。が、それでも、芝山氏へ付いた市議の数と比べると明らかに少なかった。
 ◇民主系(旧自由党系含む)
 岩浅氏が合併した旧自由党系に属していたこともあり、民主・自由からの支援について、ある程度はあるものと考えていた。ところが実際は、元自由系の市議や民主系の市議は芝山氏を応援し、かなりのねじれが起きていた。
  また、直前に衆議院選挙があり、市長選挙を戦う陣営として、かなり注目されていた。阿南市での仁木氏の意外な健闘は事務所を活気づけた。が、仁木陣営が市長選挙に関し積極的に表立って動いたわけではない。
  ◇まちづくり系青年部(20〜30代中心)
 まちづくり系青年部と勝手に命名したが、阿南には正にそんな集団がいくつか存在する。私もそこに分類されるかもしれない。
 今回、 橘方面の青年部と富岡方面の青年部が、早期から岩浅氏支持を表明し、活発に動いた。また、岩浅氏の長男が20代であり、その友人関係もかなり活発に動いた。

 対する芝山陣営は、国会議員から県議会議員、そして市議会議員のほとんど、という必勝態勢で市長選挙に臨んだ。応援している人は負けるはずが無いと思ったはずだ。

 芝山支持
 ◇国会議員
 衆院3区の後藤田氏、参議院の北岡氏ら、自民系代議士が積極的支持に回る。市長選挙の日程が衆議院選挙と近かったこともあり、後藤田・芝山両氏が一緒になって市内を回ることも度々であった。しかし、後藤田氏支持者の中には、市長選挙で岩浅氏支持の立場の者もおり、複雑であった。ある集会では、後藤田氏の集会と思って参加したが、芝山氏が登場したことで、場が揉めたりしたと聞いている。

 結局、後藤田氏は衆議院選挙で圧勝するわけだが、阿南市での仁木氏との票差と比例での民主勝利の票は、芝山氏とセットになった選挙運動の産物であるといえる。
 ◇県会議員
 県議会議長の遠藤一美氏と嘉見博之氏、そして元県議の谷善雄氏が応援に回った。特に嘉見氏は選対本部長、谷氏は事務長としてバックアップをした。
 代議士が職務の都合、そうそう陣営の運営に首をつっこめない現状で、これら県議が実質的に運営の中心となるべき所だった。しかし、どうも遠藤氏は議長職に忙しかったり、嘉見氏と谷氏の連携がうまくいかなかったりと、ギクシャクしていたらしい。
 ◇市議会議員
 ほとんどの市議会議員が支援にまわる中、島尾秀昭氏と久米良久氏が中心となり選挙運動を展開する。どうやら、市議団の中で、露骨な主導権争いが行われた模様で、せっかくの大集団が機能していなかったようだ。
 ◇まちづくり系青年部(40〜50代)
 昔からの自民系選挙応援集団。中心は商工会青年部。実質的な実働部隊といえる。ビラ配りや後援会集めから朝立ちまで、幅広く活動を行った。
  さらに言うと、野村前市長の支援団体、南都フォーラムが中心で、野村系以外への応援はありえないことだったかもしれない。
  商工会青年部と南都フォーラムの中心メンバーはほぼ同じで、このメンバーが選挙を引っ張った。
 

 その他、様々な団体やグループが選挙に影響力をもっているが、主に自主投票になったであろう勢力。

 ◇共産系
 今回、市議会議員の補欠選挙があり、補欠選挙は当然、党員を動員したであろうが、市長選挙に関しては自主投票になったであろう。というか、野村体制を批判していた共産党員が、芝山氏に投票することはなかったであろう。
 ◇公明党
 自民系からの強い要請があったことは想像できる。しかし、岩浅氏と公明党は昔から関係が悪くなく、岩浅陣営としては様々なルートで、自主投票にしてくれるように依頼した。結果的に見ると、自主投票になったようだ。組織で芝山氏を推したら、もっと票差が縮まったはず。
 ◇女性集団
 今回様々な女性集団と言うべき人達が選挙に係わっている。婦人会に始まり、子育て支援のお母さんまで。が、これも集団としては票になりきっていないように思える。

 以上、各陣営ついて考えてみたが、今回の選挙ほど、組織が機能しなかった選挙はなかったのではないか。特に個々には書かなかったが、昔からの組織で各町の協議会というものもある。これなど、典型的だった。協議会で芝山氏の推薦をした所で、期待通りの動きなどしていない。
 上から(組織)は芝山氏を頼まれたが、投票は岩浅氏というパターンがあまりにも多かった。

 結局、投票を決める材料は何だったのか、次回はそれについて考えてみます。

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