| (2004/03/17)
「一番嬉しかった日」
私は何でもできるのが遅い方なのだが、自転車に乗れるようになったのも、人より遅かった。
子供用の自転車には後輪にゴマ(補助輪)がついていることが多いのだが、私はそれがなかなか外れなかった。いや外せなかった。それなしで自転車には乗れなかったのだ。
周りの友達がゴマを外し始めていても、私は付けていた。結局、外して乗れるようになったのは、小学校に入ってからだった。
それも、いつまでもゴマを外せない私を見かねて、親が特訓をしてくれたのだ。
忘れもしない、あれは私が西宮市に住んでいたとき、西宮には交通公園という所があって、そこまで自転車を持っていき、特訓を始めた。アスファルトよりは安全だろうと言うことで、砂利の敷いてある広場で特訓は始まった。
何度も砂利に転けた。擦りむき、涙が出た。どれぐらい時間がたっただろう。
そして、ついにその瞬間はやってきた。
乗った。走った。
走った。ついに。
その瞬間の感動は今でも覚えている。
今日、34才になった。
この一年。はじめて自転車に乗った時の感動を超える出来事があるだろうか? あるような気がする。
そんな、34才成り立ての夜。 |